― 仕入れ先選びが結果を左右する ―
中国アパレル市場を知ることは、ビジネスの武器を手に入れること。
なぜ中国の「市場(マーケット)」が重要なのか?
中国では「市場(シーチャン)」と呼ばれる巨大な商業施設が、地域ごとに特化した形で発展しています。
例えばアパレルであれば、「服だけ」「生地だけ」「バッグ専門」「帽子だけ」といった専門市場が街単位で形成されており、まさに世界に類を見ない集積地です。
これらの市場は「工場直結」であることが多く、トレンド商品がいち早く流通し、サンプル品や小ロット対応にも強いのが特徴です。
広州を中心に、各地の市場にはこんな違いがある
都市名 | 特徴 | 向いている仕入れスタイル |
---|---|---|
広州 | 世界最大級の生地市場と製品市場が密集。小ロット・短納期対応に強い。 | トレンド重視・スピード仕入れ向け |
瀋陽 | 東北三省の中心都市。婦人服・子供服を扱う大型施設がある。 | 地方向け商品や冬物などの仕入れ |
武漢 | 内陸部にある物流ハブ都市。布帛・ボトム類に強み。コスパ◎ | コスト重視・布帛系の仕入れ |
杭州 | 韓国人バイヤーも多く、韓国向けのトレンド商品が集まる。 | モード系・韓国系デザイン志向向け |
⚠ 各市場には「現地特有の商習慣」もあるため、事前に特徴を押さえておくことが失敗回避の第一歩です。
市場の中ってどうなってる?歩き方・雰囲気・注意点
中国の製品市場はビル丸ごとが商談の場です。1フロアに100以上の店舗が並び、サンプル品がずらりと吊るされ、
その場で価格交渉・注文・納期確認をすべて行います。
実際の現場では:
✔︎価格は基本「交渉制」。1点買いは嫌がられることも。
✔︎店員は早口&無愛想なこともあるが、慣れるとテンポよく回れる。
✔︎市場により営業時間が異なる(早朝〜昼過ぎで閉まる市場も)
さらに、トイレや衛生環境、暑さ、盗難対策など、日本では経験しない“現場の空気”もあります。
それでも、自分の目で商品を見て、直接仕入れる価値は十分にあります。
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